"「当主さま……今、楽にして差し上げます」「し、瘴気を、お出しください……」この地の""悪しきもの""を封印する為に建立された玖珠月神社。その社の当主は代々""土地に住まう人々を守る務め""を義務としている。だが、完璧な封印など無い。僅ずつだか、瘴気が溢れ出す。そんな瘴気を代々の当主は、己の身を持って背負い無にしていた。そんなある時、先代当主である父が亡くなる。代を受け継ぐ当主""八廣(やひろ)""は、まだ若く継承の儀が行えず…そして瘴気は、地に溢れ、僅かずつだが大地を蝕み侵食し始める。それから、年月が流れた。八廣は継承の儀式を執り行える年齢となり当主として社を受け継ぐ。そして溢れていた""瘴気""は自然と八廣に集まり蝕み始める。覚悟も知識も無く当主の本当の役目も彼は、まだ知らない。そして、数ヶ月。八廣は祖母に呼び出され真実を知る。封印のこと、そして彼に集まる瘴気の事。自身に降りかかる異変の事。そしてそれを無にする儀式の事…。「さあ、どうぞ……当主さま、こちらに……」それは巫女たちと……""まぐわう""行為。つまり、姉""舞奈(まいな)""・妹""鈴(すず)""と身体を重ねると言う事だった。"